Vシート防水施工

Vシートの優れた特徴を
充分に発揮できるように
標準工法以外にも用途に合わせた
多彩な工法を用意

Vシートは優れた特性を持つEVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)シートの両面に
特殊繊維を植毛し、セメントで貼り付けられるという新たな特性を付与した画期的な防水シートです。
この優れた特徴を十分に発揮できるように、様々な用途に対応する多彩な工法をご用意しております。

地下防水向き防水工法

KS-B1 工法 (地下外壁先やり防水工法・シーリング工法)

山留地下外壁防水の中で敷地面積を最大限に有効活用できる、先やり防水工法は、当社が永年、創意工夫を重ね、技術力を結集して開発した、当社が最も得意とする極めて安全性の高い防水技術です。既に約2,000件以上の施工実績を残しております。

工法 地下(山留画等先やり防水工法・シーリング材使用)
種別 KS-B1 工法
工程 材料・工法 使用量(kg/㎡)
1 シーリング材による役物処理・下地処理 (必要に応じ役物等の補助・補強張り) 適宜
2 H鋼フランジ面にシーリングを打ち、Vシート(0.8mm)張り付け及びVシート重ね部にシーリング材打ち 重ね部200ml/㎡程度
3 Vシート施工部軽保護層Vコート塗布 0.5

※公共工事の場合、VシートW(t=1.0mm)を使用する場合があります。

工法 地下(山留画等先やり防水工法・VPセメントペースト使用)
種別 KS-B1 工法
工程 材料・工法 使用量(kg/㎡)
1 Vコートによる役物処理・下地処理 床面のみVシートプライマー塗布 0.4
0.2
2 役物等の補助・補強張り (VPセメントペースト塗布) 3.0
3 Vシートポリマーセメントペースト塗布(VPセメントペースト塗布) 3.0
4 Vシート(0.8mm)張り付け -
5 Vシート施工部軽保護層Vコート塗布 0.5
6 保護層施工(建築工事) -

(KS-B1工法はVPセメントペーストを使用する場合もあります)

※お願い事項

  • 掛けセパはシートの納まりに不具合が生じますので使用できません。(防水用のセパ金物受けの使用をお願いします。)
  • 湧水がある場合、防水施工は出来ません。必ず湧水対策の実施をお願いします。(当社にご相談ください。)
  • 配筋作業、溶接作業等で、施工済みの防水層に損傷を与えないこと。
  • 切梁解体、構台解体等で防水層を傷つけないこと。

KS-B3 工法 (地下外壁後やり防水工法)

湿式密着工法の長所を最大限に活かせるのがVシート防水KS-B3工法です。
湿気の多い地下外壁で下地の乾燥が不要なため、型枠を外し、P-コンの穴埋めや、目違い、ジャンカ、コールドジョイント等の補修を行えば、すぐに施工が可能です。また他の工法に比べクレームが極めて少ないのも長所の一つです。

工法 屋内保護密着工法
種別 KS-B3 工法
工程 材料・工法 使用量(kg/㎡)
1 Vコートによる役物後処理・下地処理Vシートプライマー塗布 0.4
0.2
2 役物等の補助・補強張り(VPセメントペースト塗布) 3.0
3 Vシートポリマーセメントペースト塗布(VPセメントペースト塗布) 3.0
4 Vシート(0.8mm)貼り付け -
5 Vシート施工部軽保護層Vコート塗布 0.5

※公共工事の場合、VシートW(t=1.0mm)を使用する場合があります。

Vシート防水層の保護について

Vシート防水、地下外壁防水、後やり防水工法(KS-B3工法)の防水層保護につきましては、塗膜防水材による軽保護を施工しますので、柔らかな土等により、埋戻しを行う場合は問題ありませんが、礫等が混った土で埋戻す場合は、上の図の様に保護モルタルの施工が必要となります。

湧水処理について

地下の防水工事を進める上で、大きな障害となるのが湧水の発生です。
湧水が大量に出れば防水工事の施工は不可能であり、特に規模の小さな現場では対策が大きな問題となっています。
ケイエス防水工業はこの問題にも正面から取組み、独自の処理方法を考案し、湧水処理対策を確立しております。

厨房・トイレ・浴槽向き防水工法

15年間、施工実績5,000件以上
漏水クレーム0の防水技術

環境特性に優れ、匂や煙・溶剤等を全く含まない極めて使い勝手の良い防水技術です!!
JRグループ、空港各社、デパート、ディベロッパー、店舗改装・新装会社、私鉄グループ等に
幅広く採用されています。

国土交通省「公共建築工事標準仕様書」
「公共建築改修工事標準仕様書」種別「 S-C1 」適合
JASS-8 S-PC工法適合

KS-AR 工法

コンクリートブロックによる間仕切りやステンレス製のグリストラップが使われることが多い厨房をはじめ、トイレ等の水回り、常に水が貯まってる浴槽などは漏水の心配も大きくなりがちですが、 KS-AR 工法では補強塗りや補助張り・補強張りを入念に行う事でこれらの不安を解消します。

工法 屋内保護密着工法
種別 KS-AR 工法
工程 材料・工法 使用量(kg/㎡)
1 Vシートプライマー塗布Vコートによる役物処理 0.2
0.4
2 役物・出隅・切付け部等の補助・補強張り(VPセメントペースト塗布) 3.0
3 Vシートポリマーセメントペースト塗布(VPセメントペースト塗布) 3.0
4 Vシート(0.8mm)張り付け -
5 Vシート張り仕舞い・端末処理(Vコート塗布) 0.4
6 保護層施工(建築工事) -

※公共工事の場合、VシートW(t=1.0mm)を使用する場合があります。

「公共建築工事標準仕様書」

工法 屋内保護密着工法
種別 S-C1(注)1
工程 材料・工法 使用量(kg/㎡)
1 プライマー塗り 0.3
2 接着剤(ポリマーセメントペースト)塗布 3.0
3 エチレン酢酸ビニル樹脂系シート(1.0mm)張り付け(注)3 -
4 モルタル塗り - (注)2

(注)1 S-C1については、屋内防水に適用する
(注)2 工程4のモルタルの塗り厚さは、特記による
(注)3 VシートW(t=1.0mm)を使用します

屋上・バルコニー等の防水工法

KS-A1 工法 (標準工法)

Vシート防水の標準工法であり、 RC 造等のセメント系下地の堅固な構造体に適用する工法です。
・保護モルタルの厚みは、非歩行屋根で 30mm以上、歩行屋根で 50mm以上とし、いずれの場合も伸縮目地を適切な間隔で入れてください。
・パラペットのあごは奥行き50mm以上。立上りの欠き込みは通常30mmあれば壁面で仕上げられます。
※建築工事

工法 屋外保護密着工法
種別 KS-A1 工法(標準工法)
工程 材料・工法 使用量(kg/㎡)
1 Vシートプライマー塗布
Vコートによる役物処理
0.2
0.4
2 Vシートポリマーセメントペースト塗布(VPセメントペースト塗布) 3.0
3 Vシート(0.8mm)張り付け -
4 Vシート張り仕舞い・端末処理
(Vコート塗布)
0.4
5 保護層施工(建築工事) -

※S-PC工法・公共工事の場合、VシートW(t=1.0mm)を使用する場合があります。

JASS8 建築工事標準仕様書(屋根・地下外壁外部側)

工法 密着仕様
種別 S-PC
工程 材料・工法 使用量(kg/㎡)
1 プライマー塗り 0.3
2 接着剤(ポリマーセメントペースト)塗布 3.0
3 エチレン酢酸ビニル樹脂系シート(1.0mm)張り付け(注)1 -
保護・仕上げ
4 ポリマーセメントモルタル塗り 7.0

(注)1 VシートW(t=1.0mm)を使用します。

Vシート防水の施工厚みについて

Vシート防水の施工厚みは、ジョイント部分の最大厚で15mm程度を見込んで下さい。
また、補強張りが必要となる部分(役物周りや出入隅の隅角部分など)では25mm程度を見込んで下さい。タイル下地や入り巾木に仕上げる場合などはご注意下さい。

KS-A1 T 工法 (外断熱工法)

標準工法に外断熱を組み合せた工法です。断熱材は専用の接着剤で張り付けます。
・押さえコンクリートには、伸縮目地を適切な間隔で断熱材の表面に達するように入れてください。
・パラペットのあごは奥行き 50㎜ 以上。立上の欠き込みは通常 30㎜ あれば壁面で仕上げられます。
※建築工事

工法 屋外保護外断熱密着工法
種別 KS-A1 T 工法(標準工法+外断熱工法)
工程 材料・工法 使用量(kg/㎡)
1 Vシートプライマー塗布Vコートによる役物処理 0.2
0.4
2 Vシートポリマーセメントペースト塗布(VPセメントペースト塗布) 3.0
3 Vシート(0.8mm)張り付け -
4 Vシート張り仕舞い・端末処理(Vコート塗布) 0.4
平場のみ
5 断熱材用接着剤点付(シール材)
ポリスチレン系断熱材
0.3
6 保護層施工(建築工事) -
立上り保護
5 保護層施工(建築工事) -
立上り露出
5 Vコート塗布 0.4
6 トップコート塗布 1.0

※公共工事の場合、VシートW(t=1.0mm)を使用する場合があります。

ジョイントについて

Vシート同士のジョイントは100mm以上オーバーラップさせて、VPセメントペーストで張り合わせます。

Vシート端末処理

張り仕舞い・ジョイント部分等、Vシートの端末は万全を期する為にVコート(塗膜防水材)を塗布します。